「彼はアフター使いだ!!」
[意味:彼は魔法のようにAfter Effectsを使う人だ。彼にできないことは無い。今すぐ仕事をお願いするべきだ。]
という言葉がまことしやかに映像業界では使われています。
After Effectsが使える。即ちそれは「できるやつ!!」を意味し、どこからでも引っ張りだこの映像クリエイターとなるでしょう。
実際に、
「アフターはちょっと・・・」
とか
「プレミアは使えるけどアフターは無理!!」
とかプロでもたくさんいるのが現状です。
イコール使えなくても、映像制作の仕事はできるということなのですが
使えないより使える方が表現の幅が広がりますし、ギャラも多くもらえますので
映像クリエイターならAfter Effectsは必須になります。
目次
そもそもAfter Effectsって何?
だいたいAfter Effect(以下AE)を勉強しようとしてぶち当たる壁が
「AEって何?」という部分なのです。
「編集はPremiere Proがあるじゃん。」
「AEも編集できるの?どっちでやればいいの?」などと疑問が上がります。
AEはアフターエフェクトと言います。その名の通り「後でエフェクト処理をするためのソフト」と思ってもらえれば大丈夫かと。
例えば、このカットにCG処理をしたい、色を調整したい、マスキングしたい、かっこいい動くテロップを入れたいなどなど、そういった場合にAEを使うわけです。
もちろん、ある程度のエフェクト処理はPremiere Proでもできますが、より詳細に高度にエフェクト処理をしたい場合にAEが役立ちます。
Premiere ProとAfter Effectsの違い
また、Premiere ProとAfter Effectsの違いを個人的見解で言うと・・・
Premiere Pro
あらゆる素材の読み込み、基本的なカット編集、複数台のカメラ素材のマルチカット編集、テロップ挿入、音声やBGMの編集、書き出しが主な作業。長尺にも向いている。
After Effects
様々なCG(光、炎、煙など)、合成処理、3D空間での編集、アニメーション、マスキング、グラフィックスなど秒単位の短い尺向き。(ちなみに、素材読み込み、音声編集、書き出しもできるのでAEのみでも映像制作は可能。)
になります。AEは長尺には向いていません。再生させるのも一苦労だったりします。音声も編集できますが、あまり向いていません。
なので長尺の場合はAEで処理したい部分を指定してPremiere ProからAEに送ることで、部分的にエフェクト処理をします。(リンクコンポと言います)もしくはAEで書き出した映像をPremiere Proに読み込むなどして対応します。
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After Effectsでできること
簡単に言ってしまえばCG処理なのですが、具体的にAEでできる主な部分をご紹介します。
[CGアニメーション]
一番多く使うかもしれません。イラストデータを動かしたり、テロップを動かしたりできます。Premiere Proでもできますが大きな違いはモーションブラーが使えるということです。
[3Dアニメーション]
3D空間で2Dを動かしたり、他のソフトで生成された3Dオブジェクトを読み込んで動かしたり、空間内にカメラ(カメラレイヤー)を設置してカメラを自由に動かしたり、被写体深度をつけたりとまあなんでもできます。また、3Dテキストの生成・アニメーション、押し出しは可能です。ただ3Dのモデリングはできないんですこれが。
[マスキング]
マスク処理というのですが、ある部分を隠したい、背景だけを消したい、動いている人物だけを抜き取りたい(ロトブラシ)など何かと使えます。
[トラッキング]
「走っている車のナンバーにモザイクをかけたい」という場合に使います。ナンバーにポイントを指定してあげると追随してくれます。
[キーイング]
いわゆるクロマキーです。背景のグリーンを消す場合にエフェクトで色を指定してあげると綺麗に抜くことができます。より高度に色抜きをしたい場合はプラグインを入れますが標準エフェクトのkeylightでも十分対応可能です。
[グラフィックアニメーション]
幾何学的なグラフィックをアニメーションしてなんだかすごい映像が作れます。
[ライティング効果]
ライトレイヤーを設置すれば照明効果や影の演出が可能です。
[光や炎、煙などの演出]
これも結構使います。フレアという光の玉を作ったり、テロップを光らしたり、タバコの煙や炎も作れます。
主だった機能のみを描いてみました。その他にもエクスプレッションという計算式を入れてアニメーションの指示を出したりphotoshopやIllustrator的な使いかももちろんできてしまう何でも屋です。
画面構成を知れば、なんとなく理解はできる
AEを立ち上げるとなんとも殺風景な画面が広がります。ここで結構やる気をなくすのですが、画面の構成を知って入ればサクサク編集作業に取りかかることができるので簡単に説明しておきます。
「エフェクト達」これを理解すればAfter Effectsの80%は使える
実体験を元にお話すると、最初、自分もAEは一部の機能しか使っていませんでした。
でも、とある案件で写真を加工して映像のように動かしてしまうという編集をしたのですがその時にエフェクトを調べまくったんですね。そしたら「あれAEってこんなものなんだ」というのがわかりそこから自称AE使いの道が開けました。
「After Effects エフェクト一覧」で検索すると親切にまとめてくれているサイトがいくつかあるのでそこで勉強するのも手です。
ただ最初からエフェクト全部理解するのは難しいので、最初は「ふーん」程度で勉強して、少し理解してきたら「なるほど」程度。がっつりAE使えるようになったら「このエフェクト使わんやん」となります。
After Effectsというくらいなので、そのままなんです。数あるエフェクト達を知るだけで、それはAE使いの始まりなのです。
おすすめプラグイン
基本的にAEは標準エフェクトでほとんどのことができます。
でも、「もっとこうしたい」ってなった時は手っ取り早くプラグインを入れましょう。
表現の幅が無数に広がります。
そこでこれがあると、いいですよ〜プラグイン集です。
プラグイン購入サイト:フラッシュバックジャパン
↑このサイトを見ているだけでもワクワクします。
Optical Flares [Video Copilot]
フレアです。光です。よく使います。同じフレア系ではKnoll Light Factoryも有名ですがOptical Flaresの方が少し安いので使っています。
ちょっと高いですが、これは入れておきたいプラグイン。粒子の表現です。
上記のフレアとパーティクルの一体技をよく使います。光の粒子、炎、煙などを作ることができます。ついでにTrapcode Formもあると楽しめます。
少し前に流行った幾何学の点と線の演出です。素材サイトをみていてもいっぱい使われています。背景さみしいなあという時に結構使えます。
できればこれは必ず入れておきたいプラグインです。スタンドアローン版もあります。
マスキングからのトラッキング、映像の中の不要なものを消したり、合成したり、スタビライズしたりVFXするならコレです。
AE使いもいいですが、今の時代Mocha Pro使いの方が重宝されます。
気軽には買えない値段なので標準エフェクトにあるmocha AEで概要を理解した上で購入するのがおすすめです。
まとめ
AEができると、流行りのインフォグラフィックスも制作できます。
またAEもレイヤー構造なのでphotoshopやIllustratorが使える人は、すんなり入り込めるかもしれません。
パソコンだけで映像が作れるのがAEの魅力です。AEのみで制作する案件は、撮影が無い分実は利益率もよかったりします。
あと、VFX技術の需要も伸びてきているのでAEは確実に使えるようになることをオススメします。
ただ!!!
色々CGCGしていくとAEは重くなるんです。そこがネックでもあるんですね。実は・・・。
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