テレビ納品の場合はセーフティーゾーンを意識する

PCで編集をして、テレビ納品のためにテープ起こしをホスプロに依頼したところ

「セーフティーゾーンをはみ出していますがどうしますか?」という連絡が来た。

最近はあまり意味をなさないと言われているセーフティーゾーンですが、

独学映像クリエイターが結構つまづく部分なのでお話しておきます。

セーフティゾーンとは?

いざ、Adobe Premiere Proやafter effectsで編集を始めると画面に2重の枠があります。

これはセーフティーゾーンと言ってブラウ管テレビ時代にオーバースキャン(拡大)されて放送受信されていたことに由来しています。

「この線を越えるとテレビに映りませんよ」という意味になります。

ただ、現在ではデジタル化に伴いほぼほぼ解消されているのですが、ホスプロさんに聞くと多少はオーバースキャンがまだあるそうです。しかもテレビ局やテレビによってまちまちだとか。

なので意識しないで良いですが、一応意識しておくという不明瞭なものがセーフティーゾーンになります。

⇓クリックすると大きくなります

4:3まであるAfter effectsのタイトルセーフ

アクションセーフ・・・確実にテレビ画面に映るのはここまでですよという意味。フル画面の90%。

タイトルセーフ・・・テロップなどはみ出すと意味が伝わらないものはここまでですよという意味。フル画面の80%。

4:3は現在はほぼ使いませんが、あえて古い映像としての演出の場合は使えますね。

ただ、先ほども言ったようにこのセーフティーゾーンはほぼ無視してOKです。

ただギリギリまで配置するとひょっとすると、はみ出すこともあるので数パーセントは内側にしておきましょう。参考に95%以内なら現状は大丈夫と言われています。

(厳密にはアクションセーフ97.5%、タイトルセーフ95%までOKー電波産業会ARIBの規定より)

自分もテレビ納品の場合はアクションセーフ95%、タイトルセーフ90%で編集しています。

冒頭のホスプロさんからの指摘はタイトルセーフ90%を超えていたため「大丈夫だけど一応の連絡です」的な単なる確認のためでした。

テレビを見ていると完全にギリギリにテロップを入れている場合もあります。

演出上ギリギリに入れたい場合は念のため、ホスプロやテレビ局に事前に確認しましょう。

セーフティーゾーンはガイド線として使う

無視して良いなら要らないんじゃ・・・。

そうなんです。要らないんです。実際セーフティーゾーンの表示は編集画面上で、ワンタッチで消せます。(ちなみに書き出してムービーにすればセーフティーゾーンは残りません)

なのですが、レイアウトのガイド線として使えるのでほぼ表示したままの方が多いです。特に喋りテロップ編集の際は90%のアクションセーフにテキストの底を合わしたりしています。

また、PhotoshopやIllustratorでも同じ16:9のセーフティーゾーンが出るのでテロップ作成の時には使います。

Illustratorのセーフティーゾーン

After effectsにそのまま載せる

まとめ

という今回はとりとめもない、映像の人なら当たり前のお話でしたが独学で映像を勉強をするとテレビのルールって入って来ないことが多いんですね。

ですのでホスプロやテレビ局に指摘されて恥ずかしい体験をしないようにセーフティーゾーンをセーフティーに守りましょう。

一つ言い忘れましたPCやWEBでの再生の場合は、全くもって関係ありません。画面ギリギリまで使えます。

ちなみに今回はPremiere Proの調子が悪くて、なぜかここぞという時にセーフティーゾーンが表示されないトラブルに巻き込まれましたのでafter effectsで紹介しましたがPremiere Proも同じ要領になります。

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