GH5にB4レンズを装着

GH5s+FUJINONUA24×7.8 BERD(B4レンズ)

人生初鈴鹿で撮影してきましたので
その様子をレポート。
しかも今回の撮影はF1・・・よりも早いドラッグレース。
恥ずかしながらレースの撮影経験はありません。
ましてや最も早い(最高速度は500km/h)車にカメラフォローは追いつくのか?

鈴鹿のピットから

色々、想定して機材準備。
前から気になっていたセッティングをしてみました。
GH5にB4レンズのセッティングです。

B4レンズって?

B4マウントのレンズで、2/3インチ型CCD搭載の業務用ビデオカメラに採用されていたソニー製マウント。
スポーツ中継などに多く使われるテレビ放送用のレンズでもあります。
(別名ではHD 2/3インチ。)
なのでズーム域が広く、被写体深度も深めの操作性に優れたレンズになります。
FUJINONは富士フィルムが作っているレンズのブランドでMADE IN JAPAN。
最近では比較的低価格なシネマレンズを出していてこれからも期待ができるメーカーですね。
焦点距離は7.6〜130mmなのでグンと寄ってグンと引けるレンズです。
しかも、ズームは電子制御可能。いわゆるズームボタンで操作できます。
その上、フォーカスギアも付いていてフォローフォーカスも取り付けることができます。
抜群の性能を持つこのレンズ。放送用ということもあり価格は200万越え。レンタルでも1泊3,5000円。

GH5sに装着

B4レンズをマイクロフォーサーズにつける。。。もちろんマウント変換が必要です。今回はレンタル屋さんが機材を用意してくれたのですが、どこで見つけたか見たことも無いマウント変換がありました。
どこのメーカーのものか謎です。レンタル屋さんのサイトにも「ポーランド製」とだけ調べると同じものを扱っているらしきサイトを見つけましたがそこにも「ポーランド製」とだけ。また聞いておきます。
今回はズームが電子制御なので電源を供給する必要があり、そのためにVマウントバッテリーをつけています。
なんだかバズーカー的なかっこよさになりました。
ここで一つ注意事項。
GHシリーズはミラーレスカメラの特性上か、ローリングシャッター現象が出てしまいます。GH5ではかなり改善されていますが。
ローリングシャッターとは早いカメラのパンやティルトの連続時にセンサーと書き込みがついて行かず録画した映像に歪みが生じる現象です。例えばサッカーや野球、格闘技などの素早いパンの時に起こります。
ですので基本的に一眼レフで映像撮影はスポーツ系の場合はあまり使用しません。
また一眼レンズはズームもスムーズにできないので一眼レンズもほぼ使用しません。
ただ、今回はドラッグレースですので一回のパンで済むのとその他のセッティング風景などもドキュメントで撮影するので雰囲気出しにv-log撮影可能なGH5を採用しました。

GH5sにB4レンズ結果は・・・

確かにズームが容易でフォーカスもオートなので使いやすいことは使いやすいです。

ですが若干暗めになります。

CanonZSD-300M/300D

今回は、特別に許可をもらいスタンド席の屋根の上からメインストレートの約400mをパンしながらズームも触りつつ撮影。

そのために手元でもズームを操作できるようにCanonポータブルズームレンズ用のズームデマンドをつけています。

しかも、ドラッグレースは一回走行するとエンジンをオーバーホールしないといけないのでリハーサル無しの一発勝負。

本番に弱い自分は、一緒に行ったベテランカメラマンに任せて自分は地上で別カメラで撮影。

結果、ベテランさんでもパンをゴール付近でミスってしまい。使えるのは最初からゴールまで。
練習が事前に何回も必要なセッティングと相成りました。
感想として、無理にGH5につけなくても良いかなというのが本音です。この仕様にするならSONYのFS7に標準のパワーズームレンズをつけたほうが取り回しも楽でローリングシャッター問題も無いのでそちらの方が良いと思いました。

スポーツ中継のカメラマンはすごいというお話

少し脱線しますが、知り合いに野球中継のベテランカメラマンさんがおられるのですが、聞いた話によるとスポーツ中継のカメラワークってとんでもなく難しいんだそうです。
まず、そのスポーツのルールを把握していること。そしてディレクター、スィッチャーの指示が来る前に自分の状況判断でカメラワークをしなければなりません。
あと、動体視力や予測と技術。経験もかなり必要です。
野球だとダブルプレーなら瞬時に判断してボールの方向を追っかけたり・・・
確かに自分もサッカーや野球には詳しいですが、ラグビーやアメフトになるとちんぷんかんぷんです。
ゴルフでも打球をカメラで追うなんてできません。
ちなみにF1などのレースのカメラワークもこれまた大変。パンとティルトをうまく合わせてフォーカスまで・・・。
カメラワークの観点でスポーツ中継見ると面白いですよ。

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