映像クリエイターにはどんな人が向いている?4つのポイント

世の中には様々なクリエイティブな仕事があります。

映像やデザインだけでなく、その他にも建築、広告、SE、料理、製造、農業、などなど

生産する事は、ほぼクリエイティブなものと言えます。

映像クリエイターにはどんな人が向いている?

・〇〇が好き

最初に言えることは、映像とは少なからず機械、装置を使用して制作するものです。

ですから機械が好き、新しい物好き、調べることが好きは第一要件かと思います。

カメラはどんどん進化しています。

新しいカメラを買っても3年も経てばもう古い機能、画質であったりします。

GH5にB4レンズ装着

また、編集ソフトは常に新しいバージョン、エフェクトが付随して、一つのソフトだけではなく3つ、4つのソフトを連携させて編集していきます。

連携するソフト同士ではバージョンが違えば連携不可とか、追加していたプラグインがアップデートしないと使用できなかったり・・・と、常に最新情報も追っかけなければなりません。

Premiere Pro&After effect

CG技術も常に進化し簡単になりつつあるとは言え、チュートリアルや海外の企業が販売しているプラグインなど調べてもちんぷんかんぷん。

適当に操作してなんとなく理解できるものもあれば、論理的に理解していないと意味不明なものもあります。

ネットや書籍で調べれば大抵のことはわかりますが、時には販売会社に英語でメールしてみたりなどなど。

常に研究、調べることも重要です。

と、とにかく好きでないと続けられない仕事と言えます。

・空間認知能力

第二の要件として空間認知能力も必要かと思います。

空間認知能力(wikipedia)

映像の場合、最初の企画段階で頭の中に完成映像が見えている必要があります。

現場でのカメラの動き、演者の動き、商品をどの角度で撮影すれば一番視聴者に伝わるか

編集なら3D空間上でのオブジェクトの配置や奥行き感など、目を閉じて頭の中でイメージした映像を実際の現場ですり合わせしていく作業が必要です。

3D空間

また、レイアウトの面でも空間認知は必要な項目かと思います。

つまり

「イメージ力」

ということなのですが、実生活で例えると部屋の「レイアウト替え」が空間認知を高める上で良いトレーニングと言えます。家具を動かす前にこのソファーをあの位置に動かしたらどうなるか、そもそもあの位置にこのソファーのサイズは入るのか・・・予想して実際に動かしてみると・・・「ぴったしこのスペースに入った!!」

距離感と脳内へのイメージ化が空間認知能力です。この能力が高ければ最初の企画段階でとんでもなく素晴らしい作品へと仕上げていくことができます。

有名なヒッチコック監督は言っています。映画の70%は絵コンテで決まる。

イメージ力・・・かなり重要です。

実際の絵コンテ

・やはりコミュニケーション能力はいる

ネット社会になった昨今、コミュニケーション能力はどの職業でも必要とされています。

映像業界でもコミュニケーション能力は大切です。特にテレビ・CM・映画などの大型マスメディア関係はクリエイター能力よりもコミュニケーション能力だけでお金を稼ぐことができると言っても言いでしょう。関わる人が大勢いるぶん、うまくチームをまとめ、イメージを言葉や絵でスタッフに共有しなければなりません。

簡単に言えば「世渡り上手」

「なんかこいつ面白いやつ」

と思われた人物は一気に階段を登れます。大きな案件も多いのでそこで名前が売れれば収入もうなぎのぼりに。

ただ、職人になればなるほどこだわりや頑固者になるのもクリエイター業です。

好き嫌いはあれど、どんな人とでも付き合える力があればどんな業界でも生き残れます。

また、若いうちから感覚の合うクリエイター仲間も多く作っておくことも必要です。

ちなみに自分は30歳から映像業界に入ったのでそんなにクリエイター仲間はいませんが、起業した社長さんたちの付き合いが多いので直接案件をもらうことも多いです。

現地の青年とも仲良く

・細かい作業が好き

地道で細かな作業がたくさんありすぎます。特に編集の方になりますがテロップ全部載せ、100枚のPhotoshopデータの編集、1ピクセル単位の微調整などなど腱鞘炎や眼精疲労、肩こり、腰痛めちゃめちゃあります。

気分転換もしながら長時間集中できる性格は必須です。

1フレームごとのキーフレーム

ただ黙々と完成を夢見て作業に没頭できる力が必要です。

クリエイターとしてのマインド

上記を踏まえて、人それぞれですが・・・

自分の場合、絶えず最高の作品を作り上げる。次回は今回以上にいいものを!!という気持ちで制作してます。結構、萎えたりすることもありますが・・・

あと、好きな作品を作るだけなら趣味でいい世界です。

作品を作ってメシが食えてこそプロフェッショナル。映像なんてもともと人間社会に必要のないものです。

そのあたりを踏まえて必ず「必要」と言われる作品を作るためにはどうすればいいか。そんなことを日々考え続けなくてはなりません。

最後に決してやってはならない考え方

それは「生活を捨ててまで作品に没頭すること」

過去を遡れば数々の天才が素晴らしい作品を作ってきました。寝るまも惜しんで借金して。

結果がよかったから良いものの人生最悪です。

好きなことを仕事にしているからと言って、家族を捨ててしまったり生活資金がなかったり。

映像業界は離婚率も高いです。特に小さな制作会社やフリーランス。帰れないから、給料が安いから。

そうならないためにもお金の作り方、増やし方はしっかり勉強しましょう。

ハリウッドの世界はなぜ優秀なクリエイターが多いのか?

それはクリエイティブな仕事につく前に資産運用を勉強して実践して、高価なソフトやカメラを買ってから作品を作りハリウッドに売り込むらしいです。だから最初から技術力が高い。

お金の勉強は大事

日本の場合、華やかな世界に憧れて制作会社に入り、安価な賃金で身も心もボロボロになり。普通の会社に転職やフリーランスで安い仕事を受けてばかりで貧乏暇無しという流れが多い気がします。

しっかり計画性を持って行動しましょう。

クリエイターや職人気質の人はお金の稼ぎ方が下手な人が多いかなと。自分もそうです。

作品が世に残ること、自分の作品を見た人が感動している。そこに生きがいを感じてしまいます。

でも世の中は資本主義。お金持ってる人が世界を作ります。

さらに!!

良いカメラ、良いパソコン、良いプラグインがあれば最高の映像が作れます!!

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