映像制作の流れ[納品]

さあ、いよいよ最終ゴール納品です。

1.ヒアリング
2.企画&見積もり
3.絵コンテ制作(詳細打ち合わせ)
4.撮影
5.編集
6.仮編集を提出
7.仮ナレーション本編集を提出
8.修正
9.ナレーション録音
10.納品

10.納品

納品形式イロイロ

はてさて、映像の納品ってどうやるか。

最近はめっきりデータ納品が多くなり、たまにブルーレイやDVDで納品したりします。

データ形式での納品の場合はgigaファイル便などのストレージサービスを使用します。

※クライアント企業によっては外部ネットワークの閲覧利用が不可の場合や指定のストレージサービスがあるので事前に確認しておきましょう。

また最終納品時にクライアンと共にプレビューをする場合があります。

CMなんかではよくやります。いわばパフォーマンスです。MAスタジオなどで大画面でプレビューして納得してもらいます。

この時、大どんでん返しもあるので自分はあまり好みません。でも立会いプレビューはした方が良いです。「ここが実はすごいんです!!」とかのフォローも入れれますので。あとクライアントの生の感想も聞けますのでおすすめです。

では以下、よく使うもしくは覚えておくと良い納品のデータ形式とメディアの種類を解説します。

  • mp4・・・定番中の定番。現在では、ほぼどんなメディアでも再生できます。コーデックはH.264で良いと思います。

  • mov・・・Appleの規格。こちらもH.264での圧縮もできますが、基本的には無圧縮として書き出してホスプロ(編集スタジオ)に送る場合やMacならafter effectでプロキシとして使用する場合もあります。また背景が透明なアルファ付きでの書き出しも可能。
  • (※現在MacのPremiere Pro,After effectsでもmovのh.264書き出しができない状況になっています。調査中)

  • avi・・・windowsの規格。こちらもwindowsなら無圧縮でafter effectでプロキシで。また背景が透明なアルファ付きでの書き出しも可能。もちろんですが無圧縮なら相当な容量になるので無闇に先方に送らないように。

  • wmv・・・こちらもwindows規格。互換性がほぼ無いのでまず使いません。

  • MPEG2-DVD・・・DVDの形式になります。

  • MPEG2 Blu ray・・・ブルーレイの規格になります。

  • HDCAM・・・テレビ局への納品に使います。つまりビデオテープです。HDCAMのレコーダー(高価)が必要なのでホスプロにお願いしましょう。データの渡せばテープにしてくれます。合言葉は「テープ起こしお願いします」です。

その他にもありますが、「そういえばあったね」くらいでざっと覚えておくくらいで良いかと思います。

形式も必要ですが、「コーデック」(簡単にいうと圧縮形式)という言葉も覚えておきましょう。H.264やapple pro resなどなどコーデックの方が多岐に渡り間違えると少々事件にもなります。

例として

同じ見た目は.movでもH.264で圧縮したものとpro ress422HQで圧縮したものでは容量も画質も違うし対応している再生ソフトも違います。

番外編として映画の場合はというと・・・

DCPという形式を使います。映画専用です。「映画制作はまだまだ先の話なので」と思っていても劇場CM制作の依頼も最近増えています。

かなり特殊な形式で、簡単に言うとフィルムのように画像を1フレームごとに並べて映像にする形式です。

DCPの場合は、ホスプロでも扱っていない場合もあるので、依頼があった場合は事前に業者さんを探しておきましょう。

(実際に依頼が来て、少し焦りました。)

アフターフォローも忘れずに

納品完了しました !!

でも

でも

その後のフォローも忘れずに。映像の反応はどうだったのか?何か修正することは無いか

メールでデータをポンで終わらずに、ご挨拶程度に先方にお伺いしてお話しましょう。

引き続き案件をもらえる場合もあるし、紹介をもらえたりします。

その時、ついでに請求書も・・・

請求書!!

それでは請求書。

まだ社会に出たてのころ上司に言われました。

「請求書を送って初めてお金がもらえるんや!!」

そうなんです。今までバイトで「給料が振り込まれる」しか経験していなかった自分にとっては目から鱗。

つまりはお客さんは制作物を納品したあなたに勝手に支払いをしてくれないのです。

請求書を発行して初めて振り込みをしてくれます。しかも請求書を送ってその日に振り込んでくれる企業は稀。経理には締め日があり、その締め日までに来た請求書を整理して翌月に振り込みをします。

だいたい月末締めの翌月末払いです。25日に振り込みなんてものはありません。

さらに!!制作系でよくあるのですが代理店を挟んだりすると翌々月の振り込みなんかもあります。

仕事が終わったけど「お金が無い!!」なんてことにならないように計画性を持って案件に取り組みましょう。

さすがに制作開始から経費がかかりすぎる案件の場合は、制作着手と同時に半金請求や着手金請求をして制作するやり方もあります。この場合は前もってクライアントに可能かどうかを確認するようにしましょう。

あと請求書には振り込み期日も記入するようにしましょう。「翌月末なのに振り込みが無い」と言うこともよくあります。

「忘れている」か、

「期日の記入が無いから後回しにされている」か、

「お金が無い」かです。

あまりネガティブな話もなんなんで良い話も

請求書に一言、「感謝の気持ちを別紙で付け加える」←これ良いです。

以前番組を一緒にしていたベテランプロデューサーのやり方なのですが

筆で書いた感謝の一言を必ず付け加えた請求書を出しているそうです。

そんな事されたらまたお願いしたくなりますよね。

まとめ

と言う事で「映像制作の流れ」でした。

あくまでとある案件のお話ですがおおよそこの流れです。

ちなみにテレビ番組の場合はもっと違う流れにもなったりするので悪しからず。

ワンマンで制作をする場合、3段階の制作過程があると考えてください。

  1. 企画
  2. 撮影
  3. 編集

です。分業制ならともかく

ワンマンの場合は各過程の区切りに一息つくのが良いです。頭の切り替えです。

しっかり切り替えないと結構、編集時にエンジンが切れます。

区切りごとにしっかり休養をとってリフレッシュしましょう。

おしまい!!

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