映像制作の流れ[ヒアリング〜企画]

ここでは基本的な映像制作の流れをご紹介します。

とは言ってもいろんな案件があるので、マルチクリエイターが最も受けるであろう企業PVの制作でご紹介します。

ざっくり流れを説明すると以下の流れになります。

1.ヒアリング
2.企画&見積もり
3.絵コンテ制作(詳細打ち合わせ)
4.撮影
5.編集
6.仮編集を提出
7.仮ナレーション本編集を提出
8.修正
9.ナレーション録音
10.納品

1.ホームページから問い合わせor紹介から

まずはヒアリング。映像は最終的には好みです。

抽象的でいいのでクライアントからあらゆる手段を使ってイメージを引き出します。

ヒアリング時に結構使える質問
・Q.イメージしている映像はありますか?

これが一番確実です。どんな人であれ何かの映像を見て「うちもこんな映像欲しいよね」と相成るわけです。
ですのでyoutube、vimeo、テレビ、映画などで「こんな感じ!!」というのを教えてもらいます。

・Q.映像の全体的なトーンとしてかっこいい、かわいい、面白い、綺麗、真面目、インパクトならどれがいいですか?

映像というのは作る前はかなりふわふわした抽象的なものです。最終はクライアントの好みや打ち出したいブランドに左右されます。まずはここの抽象的なイメージのすり合わせをしましょう。

・Q.どのような結果を出したいですか?

映像を作って「さあ終わり」ではありません。企業案件は優秀な人材を入れたい。売上をアップしたいが最終目標です。つまり作った映像をどう使って、どこで再生して、誰に見せて、どのようになりたいか
必ず聞くようにしましょう。ただ意味もなくかっこいい映像を作っても何の意味もありません。

2.企画と見積もりの作成

クライントからヒアリングしたら相手の希望を叶えるためのプランを作ります。ついでにそのプランを再現するにはいくらかかるのかを見積もりにします。

問い合わせの段階で相見積もりの場合もありますが、そう言った案件は「安かろう良かろう」「とりあえず費用を聞きたいだけ」だったりするので軽くあしらうか、簡単な見積もりを提出して忘れましょう。

経験上、会う前から見積もりだけ出す案件はうまくいきません。そもそもどの制作会社も同じくらいの見積もり内容になる場合が多いです。

同じ相見積もり案件でも企画もセットのコンペ型は大きな案件もあるので、余裕があればチャレンジしてみましょう。

見積もりで大切というか、あれば助かるのが相手の予算感です。

ヒアリング時に「予算感はありますか?」の一言で無事解決します。

予算感があればあとはそれに沿った企画と見積もりを作成するだけです。
「予算感もわからない」という場合は相手の懐事情を探る質問をします。

「映像制作はピンキリです。例えばこんな映像なら200万くらい、この映像なら50万くらい、この映像なら100万くらい。内訳は・・・」というように一番高い費用と、一番低い費用、そしてその真ん中などいくつか例題を出して相手の反応を探ります。

同じ100万のお話でも
「やっぱりけっこうしますね〜」
「そんなに安くできるんですか?」
という反応が得られます。
この辺の営業テクニックはまた詳しく。

企画に関しては映像がイメージしやすいように端的に作りましょう。

常連さんやぜひあなたにお願いしたい!!という制作が決まっている案件ならガッツリ企画書を作ってもいいのですが
今回はクライアントも初めての企業。まだ制作すらも決定したわけではありません。もし、案件が流れたら時間が無駄になってしまいます。このあたりの作業の配分は経験も必要で、未だに必ず決まった!!と思っていても「ごめんなさい」されることがあります。

基本的には企画書の書き方は
A4一枚で簡潔に
・タイトル
・コンセプト
・ストーリー
このくらいです。

映像の企画書は無駄に色々字を書いてしまうと、全くイメージできなくなってしまいます。

詳細はこの後の絵コンテで説明できるので、まずは相手に映像をイメージしてもらうことが大切です。

イメージ画像も挿入するのですが1枚〜4枚くらいでいいと思います。

参考:企画に煮詰まったら・・・

企画に煮詰まった時の解消法をお教えします。

・とりあえず体を動かす。アイデアというのは体が動いている時に出てくると言われています。歩きながら考えるとかそんな程度でOK

・場所を変える。仕事場で仕事をしないといけないそんなルールは誰が決めたのでしょうか?オシャレにカフェで考えましょう。人間観察もしながら考えたら素晴らしいアイデアが出てきます。

・誰かにヒントをもらう。企画のアイデア出しはいわば連想ゲーム。身近な人に何かを言ってもらえば答えが連想され導かれることも。

・部屋を掃除する。単なる気分転換に。(心理的にアイデア出しの時は散らかっている方がアイデアが出やすいと言われています)

ということで、当たり前のことですが、どんなに小さな案件でも企画の提出はメールなどオンラインではなく実際にクライアントに時間をもらって対面で行いましょう。新規の場合、オンラインだと断りやすいのと、こちらの真意が伝わりにくくなります。

企画と見積もりが通ったら、いよいよ次は絵コンテの作成です!!

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