企画が決まりいよいよ絵コンテです。
1.ヒアリング
2.企画&見積もり
3.絵コンテ制作(詳細打ち合わせ)
4.撮影
5.編集
6.仮編集を提出
7.仮ナレーション本編集を提出
8.修正
9.ナレーション録音
10.納品
3.絵コンテ制作(詳細打ち合わせ)
絵コンテとは・・・いわゆる4コマ漫画調でカットごとに仕上がりイメージ絵と説明やセリフ・ナレーションなどをテキストで表現した映像制作の設計図。
ですが、実際はこの絵コンテを省く案件もあります。
自分は結構多いかもしれません。字コンテで最初に構成を決めてしまい、画は頭の中。
絵コンテはあくまで自分以外(クライアント・制作クルー)にイメージ映像を伝えるための伝達手段です。
ですのでワンマンで撮影・編集してしまう時は省いてもいい項目です。
ただドラマ仕立てや解説など構成上つながりが大事な場合はメモ程度でも、絵コンテを書いてしまった方がいいかもしれません。
何を描く?絵コンテの内容
絵コンテはいわば紙芝居です。フリップ芸とでも言いましょうか。
ワンカットずつ絵を書いて説明をしていきます。
構成は端的に言えば
- 状況設定
- 展開(振り)
- 解決
です。映像構成には色々なパターンがありますがこの「設定・展開・解決」が一番基本となる構成になります。
この構成を踏まえて紙芝居を作っていくわけです。
カット番号、秒数、内容、映像、セリフ/ナレーション(NA)といった要素で描いていきます。
動きやカラー、セリフなどを紙芝居のように1カットずつ描いていきます。
企画コンテと演出コンテ
通常、映像制作の場合(特にCM)絵コンテには企画コンテと演出コンテがあります。
企画コンテ・・・4コマ〜5コマで端的にイラストも忠実にしたもの。クライアント向け
演出コンテ・・・棒人間などで細かなカット割り、アングル指定、動きなど制作クルー向けに描いたもの。
↑ちなみに完全自分とアシスタント用に描いた演出コンテ。意味不明です。クライアントさんにも撮影前にこれを見せています。
↓で、これが出来上がり。
クライアントさんも「お任せで」と言ってくれる関係性だったので結果オーライ。
しかしながら、大手の案件や新規クライアント、イメージ力の全くない担当者だと雑な絵コンテは先方を不安にさせるだけなのでしっかりしたものを書きましょう。
企画コンテはコンペに提出するものだったりするので、イラストレーターや絵コンテ屋さんに発注したりすることもあります。
また、すでに商品写真や素材が豊富にある場合は写真で構成した画像コンテにしてしまう場合もあります。
↓で、仕上がりがこちら
絵コンテは手書きとテキストの両方が使える方が早いので、絵を描く場合はペンタブレットを使うと何かと早いです。
絵コンテはあくまで紙です。
映像は生物なので仕上がりはめちゃくちゃ変わります。でも良くなるのであれば変わってOK。
大手のCMでも絵コンテと仕上がりは全然違いますから。
逆に絵コンテ通りの仕上がりでもOKです。それはそれであなたのイメージ力が抜群ということなので。
さてここまで来たら映像制作の第一段階は終了です!!
ワンマンで制作しているとこの辺りで一旦力尽きます。
ゆっくりとレモンサワーでも飲んで頭を切り替えつつ、脳内絵コンテを充実させましょう。